梶井基次郎という小説家をご存じでしょうか。
「檸檬」という作品が有名な作家です。
ある文庫で全集がたった一冊の本で出ています。
これはどういうことかというと、それくらい少ない小説しか書いていないのです。
具体的にいうと書けなかったのです。

彼の「檸檬」の冒頭、「得体のしれない不吉な塊が私の心を始終圧(おさ)えつけていた」からも想像できますが、彼はうつ病を患っていました。
おそらくはそれが原因で自殺をしました。
だから、たった一冊の文庫本に収まったのです。

あれほどの感性の持ち主が早く亡くなったことに惜しく思います。
彼は生きているうちは評価されなかったといいます。
死後になって評価されたのです。
長く生きて小説を書き続ければ、きっと文壇で評価された筈です。

何が言いたいのかというと、長く生きていれば評価される可能性もあるのです。
僕も今やっていることがあります。
時にはあまりにもうまくいかずに落ち込む事もあります。
けれど、梶井基次郎のようにいつか評価される可能性もある、そう考えると長く生きようと思えるのです。

今やっていることも何らかの形で実る日が来るかもしれません。