私の尊敬する人に岡潔という数学者がいる。
数学的な業績はここでは語らない。
彼は多くの随筆を書いている。
私は文章を書く上で参考にすることがあるが、真似は出来ない。
数学というと論理のイメージが一般に強いだろうが、数学を長くしていると論理だけでは解決できない問題が出てくる。
これが、岡潔の言う「情緒」なのだろう。
先ほど彼の文章を真似ができないと書いたのは私の情緒が濁っているからだ。

けれど、情緒に濁りがあることで精神を保ってるのかも知れない。
彼は今でいう双極性障害であったという。
情緒が澄み切っていたことがその病気になった原因だろう。
私の技量では彼の領域に達することは出来ないが、出来たら出来たで精神は安定しないと思う。

精神疾患を患っている人は情緒の安定が病気の悪化を防ぐためには必要不可欠だ。
怒りっぽくなったらそれを抑えようとする。
このような努力も必要かも知れない。
感情を抑えることは簡単な事ではない。
抑えすぎたら抑えすぎたでストレスになる。
そんなストレスを和わらげる方法を知っておくことも、精神疾患を患っている人には必要だろう。