三島由紀夫というと、文章の美しさに目が行きますが、それだけではなく、人間的考察も秀逸だと思っています。
彼の代表作の「金閣寺」。
吃音症の主人公の内面的な部分まで書いています。
内界と外界とがうまくかみ合わないという点、そのためにかえって内面が充実している点、
英語はなぜかすらすらと言葉に出来る点。
これら、経験した人にしか分からないであろうところまで詳しく書いています。
三島由紀夫自身は吃音症ではないはずなのに、よくもそこまでの観察が出来るものだと感心しました。

障がいを理解するとき、そこまで理解するのは簡単ではないでしょう。
それが出来たは、自決するほど三島由紀夫が苦しんでいたからというのもその要因の一つかも知れません。