バルザックの「絶対の探求」という小説をご存知でしょうか。

あらすじを話しますと、主人公が絶対的な真理を追い求め、
それにより、妻子を苦しめ、周りを苦しめ、果ては自分の生命までもそれにより終わらせる
という内容の小説です。

私も似たような経験をしていたので、それと照らし合わせながらこの小説を読んでいました。
その話も交え語っていこうと思います。

私も真理を追究していたことがあります。
この真理を話すには若干の説明が必要ですので、
その説明をします。

数学には直観主義というのがあります。
直に観(み)ると書いて直観です。
けれど、それをしようとすると、一般に使う論理が使えなくなるのです。
それを使えるように数学を操作できないものかと私は考えていました。
この直観が数学の真理だと私は思っていたのです。

それを追及をするには私は未熟過ぎました。
結果、私は精神を患ってしまいました。

多くの学者が真理を追究しています。
けれど、それで周りに影響を与えては本末転倒でしょう。
自分すらも悪い影響を被りかねないのです。

バルザックの「絶対の探求」はこのような学者、強いてはそのような気質のある人、に忠告をしたかったのかも知れません。