高村光太郎の「智恵子抄」は精神疾患者を持つ家族の実体験が書いてある。
僕も一ヶ月ほど精神が可笑しかった時期がある。
その時の困惑した家族の表情まで鮮明に覚えている。
けれど、この時は親や兄弟がどんな気持ちだったのか、そこまで気が回らなかった。
それほどまでに昂揚していた。
精神が安定してきて、この本を読んだとき、両親、兄弟の気持ちが痛いほど分かった。
と同時に、すまないことをしたと思った。
その気持ちは今でも変わってはいない。

幸い、早く病気が良くなったが、これが長引いていれば今でも迷惑をかけていたに違いない。