惜しまれる梶井基次郎
梶井基次郎という小説家をご存じでしょうか。
「檸檬」という作品が有名な作家です。
ある文庫で全集がたった一冊の本で出ています。
これはどういうことかというと、それくらい少ない小説しか書いていないのです。
具体的にいうと書けなかったのです。
彼の「檸檬」の冒頭、「得体のしれない不吉な塊が私の心を始終圧(おさ)えつけていた」からも想像できますが、彼はうつ病を患っていました。
おそらくはそれが原因で自殺をしました。※
だから、たった一冊の文庫本に収まったのです。
あれほどの感性の持ち主が早く亡くなったことに惜しく思います。
彼は生きているうちは評価されなかったといいます。
死後になって評価されたのです。
長く生きて小説を書き続ければ、きっと文壇で評価された筈です。
何が言いたいのかというと、長く生きていれば評価される可能性もあるのです。
僕も今やっていることがあります。
時にはあまりにもうまくいかずに落ち込む事もあります。
けれど、梶井基次郎のようにいつか評価される可能性もある、そう考えると長く生きようと思えるのです。
今やっていることも何らかの形で実る日が来るかもしれません。
※
2023年5月9日更新
コメント欄にて梶井基次郎は自殺ではなく、病死であるとのご指摘をいただきました。
肺結核のため1932年に31歳の若さで亡くなられたとのことです。追記にて訂正させていただきます。
ご指摘ありがとうございました。
こんにちは。梶井基次郎は自殺ではなく、若い頃に祖母から移されたと思われる肺結核が元の原因で病死しています。今一度お確かめくださいませ~https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A2%B6%E4%BA%95%E5%9F%BA%E6%AC%A1%E9%83%8E
ご指摘ありがとうございます。記事を訂正させていただきました。