歩め

私は今、暗闇の中にいる。

以前は前が見えないほどの、暗闇だったのだ。

けれど、長く暗闇の中にいると、だんだんと目が慣れてくる。

身近にどんなものがあるのかは、はっきりとは分からないが、なんとなくは分かる。

だから、私はそれを頼りに、手づかみで、ドアを探している。

ドアの先に何があるのか、果たしてそこが出口なのか、それは私には分からない。

けれど、歩まなくては何も始まらない。

だから、私は一心不乱に今日も歩み続ける。

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