虫眼鏡と方法

かつて、私のあらゆる意識が虫眼鏡に注がれた光のように一点に注がれていた。
紙にその光を当てると、やがて煙が出ることは知っているだろうか?
紙が、私の心であった。
私の心は次第に焼け焦げて言った。
そのボロボロの心を癒す術もないまま、私自信が蝕まわれていった。

紙を元に戻すのは簡単ではない。
同じように私の心を元に戻すのも簡単ではなかった。

けれど、いつからだろう。
私は新たな心と方法を見つけた。
虫眼鏡の例だと、新たな紙と虫眼鏡と紙を見つけたという事だ。
虫眼鏡が凸レンズだったのが一点に光(意識)が集中した理由だ。
ならば、凹レンズにすればいいのではないかという事だ。
この場合、光は発散する。
以来、私の意識もいい意味で発散した。

具体的に言うと、以前の私はストレスを発散する術を知らなかった。
そのため、溜まりに溜まったストレスが発散した。
発散できたことで今こうして普通に生活が出来ている。
今は時々、はしゃいだりしてストレスを発散している。

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